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起業家の平均

公開日: : 起業家 ,

脱サラ。起業家。ベンチャー企業社長。誰もが一度は夢見たり憧れたりするのではないだろうか。でも実際起業家ってどうなの?そんな疑問に応えるべく、起業の年齢や業種、仕事の時間、年収から、起業家の平均に迫る。

起業

起業家の年齢-高齢者も積極的に起業する時代!

まずは起業時期を見てみると、起業時期で最も多いのは30歳代だ。働き盛りの30歳代に自分の会社を開く人が最も多いというのは頷ける結果だ。長期的な傾向としては、29歳以下の若年起業が減少し、50~60歳代で起業する人が増えているのが特徴だ。社会と同様、起業家も高齢化が進んでいる。

開業時の年齢(単位:%)
開業時の年齢

出典:日本政策金融公庫総合研究所『2013年度新規開業実態調査』より作成

起業家の今の平均年齢はだいたい40歳代のようだが、起業するタイミングとして平均的なのは30歳代ということのようだ。

50~60歳代という定年間際もしくは定年後に自分の事業を持つ人が増えているのは、生活のために働かざるを得ない人が増えているということなのだろうか。それとも元気な高齢者がまだまだ働く機会を模索した結果なのだろうか。前者だとしたら定年後くらいゆっくりと考えている人にとっては悩ましいことなのかもしれないが、後者なら、働く側にとっても社会にとっても歓迎すべき事なのではないだろうか。


一方、29歳未満の若年層が減っているのは、少子化や高学歴化の影響もあるのだろうが悩ましい。有名な起業家の話を聞くと、起業時に最も必要なのは寝ないで頑張るような熱意、気力、体力だ。これらは20歳代くらいが最も優れていそうなことなのだが。

高齢者がアグレッシブに起業する一方で、若者が将来の不安等から安全志向、保守的になっているのだとしたら、あまり健康的な社会とは言えないのではないだろうか。

起業の動機-若者は自己実現!高齢者はやむなく起業!?

ということで起業の動機を見てみる。すると若年層は「自由に仕事がしたかった」「収入を増やしたかった」「自分の技術やアイデアを事業化したかった」のようなどちらかというと、自分の興味関心に基づいて起業という道を選んでいるように見える。起業は若者にとって素直な自己実現の方法の一つなのだ。

一方、高齢者は「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」という動機が最も多く、また、若年層には無い特徴として「年齢や性別に関係なく仕事がしたかった」「社会の役に立つ仕事がしたかった」のような動機が多くみられる。

起業の動機(単位:%)
起業の動機

出典:日本政策金融公庫総合研究所『2013年度新規開業実態調査』より作成
注記:三つまでの複数回答のため100%にならない

高齢者が「これまでの経験を生かす」というのは無難な発想だと思うが、これと「年齢や性別に関係なく仕事がしたかった」「社会の役に立つ仕事がしたかった」を併せて考えてみると、定年退職前後に新たな職場を模索したものの、希望にかなう会社がなかったので起業といった、若年層に比べ比較的消極的な起業の姿が見え隠れしないだろうか。

こうしてみると、起業に対しては高齢者よりも若い世代ほど積極的に挑んでいるようで一安心だ。一方、高齢者の起業理由からは、高齢者が働きやすい既存企業が足りていないのではないか、という疑問も出てくる。クラウドソーシング等がは流行っている昨今。これはもしかして、ビジネスチャンスなのではないだろうか?


起業家の起業分野-身一つで始められる商売が人気?

実際どのような分野で起業する人が多いのだろうか。同じ調査に業種別の比率がまとまっており、それによると「サービス業」「医療、福祉」「飲食店、宿泊業」の順に多い。

サービス業というのは幅が広いが恐らく、弁護士、司法書士、税理士、弁理士、公認会計士などの士業が多く含まれるのではと推測される。また二位の医療、福祉については、医師、看護師、介護福祉士等の師業が多く含まれることが想像できる。最後の飲食、宿泊は一番起業といってイメージしやすい、カフェ、居酒屋、ペンションなんかではないだろうか。

起業の業種(単位:%)
起業の業種

出典:日本政策金融公庫総合研究所『2013年度新規開業実態調査』より作成

サラリーマンでは小売・卸業や製造業が多かったが、起業家の構成はだいぶ違うようだ。この違いはなぜできるのだろう。

起業上位の業種は、医者、歯科医師等、開業には莫大な初期投資が必要な仕事はあるものの、おしなべて資格や技能は求められるが、資格さえ取ってしまえばあとは基本的に体を資本として身一つで開業できるということではないか。一方、これらの人気業種以外、小売、建設、卸売、不動産、製造業等は、それ以外は仕入先や、設備の有無が成否を大きく分ける業種であり、技能や経験はあっても開業しにくいため、起業者が少ないのではと推測される。

ITバブルの頃から起業といえばITがらみというイメージもあるが、現実は違うようだ。昔から言われるように手に職をつけるのは強い。やっぱり資格の勉強は大事だ。


起業の結果-起業で時間もお金も手に入れろ!

ところで、起業の動機で多かった、「自由に仕事がしたかった」「収入を増やしたかった」「自分の技術やアイデアを事業化したかった」「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」は、起業の結果満たされているのだろうか?

「自分の技術やアイデアを事業化したかった」や「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」等というのは起業すればほぼかなう(残念ながら前者については失敗する可能性もが。。。)だろうから、「自由に仕事がしたかった」「収入を増やしたかった」について順にみていこう。

起業家の仕事時間―起業をすると自由に仕事ができる?

起業家に起業業前と起業後の仕事をする時間帯の自由度やその改善状況を調査した資料が日本政策金融公庫総合研究所にある。これによると、なんと70%近い人たちが起業により、仕事時間について改善したと答えている。

仕事をする時間の自由度の変化(単位:%)
仕事の時間の自由度

出典:日本政策金融公庫総合研究所『新規開業によるワークライフバランスの変化』より作成

起業の目的である「自由に仕事がしたかった」達成できることが多いようだ。

起業家の収入―起業すると収入は増えるのか?

同じ調査では起業前、後で収入がどのように変化したかもまとめられている。それによるとなんと60%以上の人が収入が増加している。グラフにはサンプル数を出していないのでわからないが10万円以上増えて改善したと回答している人の比率が最も多い結果となっている。

月平均手取り収入の変化(単位:%)
月平均収入の変化

出典:日本政策金融公庫総合研究所『新規開業によるワークライフバランスの変化』より作成

なお、収入が増えたが悪化と答えているのは、支出も増えたので実質自由に使えるお金は減ったということなのかろうと推測できるが、10万円以上減少しても改善とはどういうことなのだろうか。少し解釈に困るところだ。。。

具体的にいくら収入があるのかというと、起業家の月の手取り金額は42.2万円。年換算すると500万円を超える!

月平均手取り収入額(単位:%)
月平均収入額の変化

出典:日本政策金融公庫総合研究所『新規開業によるワークライフバランスの変化』より作成

サラリーマンの平均年収が400万円とちょっとということを考えれば、平均的な起業家は平均的なサラリーマンより25%も収入が多いことになる。

起業後に社会保険料等を払っていない可能性もある点や、起業前の収入もサラリーマンの平均よりは多く、そもそも優秀な人材が独立しているということなのかも、という点は気にしない!

以上、仕事の時間と収入の面という起業二大動機は、起業すればいずれも改善されるという調査結果が出ていることが判明した!起業はいいことづくめ!ブラック企業で働くくらいなら起業だ!

まとめ-起業はなせば成る!まずは資格でも取ってみよう!

起業家と言えば20代や30代をの若く、格好よく、才能と気概にあふれる青年をイメージしがちだが、50歳、60歳の起業家は今後もますます増えると思われるので、起業家のイメージを改める必要があるだろう。もす少し将来は、起業家といえば落ち着きがあり、思慮深く、豊かな人脈と経験に裏打ちされた熟年起業家というイメージが定着するなんてこともあり得ない話ではない。

今の高齢者の起業動機は少し後ろ向きに見えないこともないが、定年後にもう一花咲かせるために起業!なんて、なかなか素敵なのではと思う。

起業による時間や収入の変化はにわかには信じられないものだが、いずれも改善されたという意見が多いようだ。悩んでいるよりもチャレンジすれば意外と満足できる結果が待っているものなのかもしれない。

また、起業しやすそうなのは身一つでできる仕事のようだ。将来起業したいと考えているなら、まずは、何かの資格取得を目指して勉強を始めてみるというのも十分将来の起業の準備になるのではないか。

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